コーヒーの栽培好適地は、南北両回帰線(南北委25度)で囲まれたコーヒーベルトと呼ばれる地域で、最暖月の等温線が27℃、最寒月の等温線が13℃以上、年平均気温21℃とされています。発芽には、気温20℃位で種まき後40〜60日位でマッチ棒の様な芽が出てきます。日本で栽培する場合もう少し時間が掛かる傾向にあります。
 双葉の状態。
 本葉が出てきた状態。
発芽から本葉が出るまで並べてみました。
種まきから100日位経っています。
コーヒーの花芽。種を蒔いてから約3年で花を付けます。 日本では、4〜5年位いかります。
開花寸前の状態。
開花
花は、ジャスミンのような甘美な芳香を放ち群をなして咲きます。花径1〜2cmで花の寿命は、開花後1日位で終わります。
葉の付け根の所に密集して咲きます。
花のアップ(アラビカ種)
開花後、小さな緑色の実が数ヶ月で黄色みを帯び、6〜9ヶ月で果実は、赤く熟しさらに深紅色になり完熟し収穫されます。
生産地では、赤い実がびっしりとなります。
この木は、温室栽培でなく室内栽培の為あまり実は付いていません。
赤い実のアップ。
実が熟しても赤く色づかない品種もあります。
赤く熟したコーヒーの実、チェリーにそっくりなことからコーヒーチェリーと呼ばれます。この実の果肉を取り水で洗って処理したコーヒーをウォシュドコーヒー、そのまま果肉ごと乾燥させた物をアンウォシュドコーヒーといいます。
実が熟しても赤く色づかない品種もあります。
アマレーロ(amarelo):ブラジルのサンパウロ州で発見された品種で突然変異により赤い色素が欠落し、普通赤く熟する実が黄色くなる物味的な差はなく赤い実と一緒に収穫されています。
パーチメントコーヒー:お米でいう籾の状態で、発芽可能な植物の種の状態です。この状態では、長期保存が可能。
生産地では、この状態で保存し出荷時に脱穀されます。(水洗処理コーヒー<ウォシュドコーヒー>)
非水洗処理コーヒー<アンウォシュドコーヒー>は、コッコと呼ばれる完熟した実をそのまま乾燥させた状態で保存。
ちなみこのパーチメントコーヒーは自宅の温室で収穫した物です。
パーチメントコーヒーを脱穀した状態、通常グリーンビーンズと呼ばれています。日本に輸入されるコーヒーはこの状態です。この状態では、発芽させることは、ほとんど不可能?
このコーヒーは、自宅で収穫した物ですが、日本では昼と夜の温度差が取れない為味的には、香りと酸味が弱めでした。
コーヒーの栽培(横浜にて)
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