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インスタントコーヒー
 煎ったコーヒーから得られた水溶性の固形成分をいう。
 
種類
・スプレードライ(噴霧乾燥)コーヒー
 濃縮したコーヒー液を高温で乾燥したもの。製造コストもインスタントコーヒーの中で一番安く、広く普及している。

・フリーズドライ(凍結乾燥)コーヒー
 濃縮したコーヒー液を冷凍し細かく砕いた粒を、低圧下で乾燥(昇華)したもの。高度な技術と多量のエネルギーが消費されるため、製造コストもインスタントコーヒーの中で一番高い。特徴は、加熱温度が低いため香りがスプレードライに比べ良くよりレギュラーコーヒーに近いということで、消費が伸びている。日本の小売市場では、フリーズドライタイプのインスタントコーヒーが主流になっている。

・アグロマートコーヒー
 スプレードライコーヒーに水分と熱を加え造粒加工したインスタントコーヒー。スプレードライのような気泡はなく水に溶けやすくアイスコーヒー用として使いやすい。
 
製法

 製造方法は、いずれの場合もコーヒー生豆を焙煎・粗挽き粉砕し、微粉末分を篩分け粗いコーヒー粉を使用。抽出方法は多段抽出で、コーヒー粉を密封した複数基の(6基)抽出器に入れ、熱湯(170〜180℃)で抽出する。第一番目の抽出器から得た液を二番目、三番目・・・・通し、抽出する。この抽出した濃い液を遠心分離、濾過器等をとうして沈殿物を取り除き、その濃縮液を各方法で乾燥する。
 通常のレギュラーコーヒー抽出とは違い、加水分解に近い抽出方法でコーヒーの可溶解性成分を絞り出す。

 スプレードライ法

 約25〜40mの高さの乾燥塔上部から高圧で霧状に濃縮コーヒー液を噴霧落下させ、その間に熱風を通してコーヒー液粒の水分を蒸発させる。底に乾燥した粉末コーヒーが得られる。この方法は、コーヒーを高温(200℃近くで)加熱して乾燥させるため、香りが飛んでしまうことが欠点。)

 フリーズドライ法

 濃縮コーヒー液を冷凍(マイナス40〜50℃)で板状に凍結し砕き選別し粒子を揃えた後、低圧下(高度の真空状態)に置き、氷結した結晶に加速度的に常温程度の温度を加えながら乾燥(昇華)する。この方法は、乾燥を低温状態で行うためコーヒーのフレーバーが保たれ品質も高級となる。

 アグロマート法(アグロメレーションの略)

 スプレードライ製法で作ったインスタントコーヒーの粒子に水分(コーヒー液がよく使われる)と熱を加えて溶解し、次に冷却して大きな塊にする。この製法はインスタントコーヒーの外観が変化するだけで品質はほとんど変わらない。

 コーヒー生豆1Kgからとれるインスタントコーヒーの量はおよそ300gとされている。1人前2gとすると、150杯分。レギュラーコーヒーの場合、生豆1Kgを焙煎して粉にすると約820g、1人前10gとすると82杯となります。
インスタントコーヒーは、約2倍取れることになります。

最近の瓶入りインスタントコーヒーの封(インナーシール)を開けるとコーヒーのフレーバーが強く感じますがこれは、充填時にコーヒーフレーバーを添加しているようです。